2023年12月22日

Galaxy S22 本当に適当レビュー #2 諸々の使い勝手編

Galaxy S22を軽く触った感想です。少々辛口になりました。

前の記事(開封・外装編)

  • 軽い
  • アップデート提供期間が長い
  • ベゼルレス
  • 望遠カメラが寄れる…が?
  • フォントに太字がある
  • DeX
  • 発熱、電池持ち(聞くところによると)
  • キャリア版はバンド縛りが残っている
  • Galaxy独自OS(One UI)やサービスはあまり好きではない

画面はOLEDでリフレッシュレートは120Hzに設定可能で、最適化(アダプティブリフレッシュレート)にも対応しています。

初期設定の画面の色味は少々鮮やかすぎる気がします。画面モードをナチュラルに変更すると良くなります。

画面内指紋認証と顔認証(カメラ式)があります。

画面内指紋認証はまあまあサクサクですが、ダイソー等で販売されている専用のガラスフィルムでは反応しませんでした。

バイブレーションはハイエンドらしく高級感のある感触です。

スピーカーはステレオかつDolby Sound対応ですが、Dolby Soundは設定でオンにする必要があります。

ただ、サラサラした重厚感のない感じで、個人的には好みではありません。

ハイエンド端末なんだから心配ないだろうと思いきや、aptX LL/aptX Adaptiveには対応していないようです。LDACには対応しています。

おサイフケータイは当然ついています。右側についています。

キャリア版にはバンド縛りがあるため、そのキャリアでしか使うことはできません。
ただ、楽天モバイルはBand3(全てのキャリアで搭載かつメジャーなバンド)なのでおそらく使うことができるかと思います。UQ版を楽天モバイルで使ったところ、正常に通信できました。

Galaxy S23ではバンド縛りが解消されています。

Xperia 5 IVとは異なりミリ波にも対応していますが、高崎や前橋等ではauはミリ波を飛ばしていないため恩恵を受けることはできませんでした。

au 5G SAに対応していますが、試していません。

Wi-FiはWi-Fi 6対応です。

  • WPA3-Personal対応
  • 中継対応
  • Wi-Fi 6に対応
    2.4GHz帯のみとなります。

Galaxy S22は、SoCがSnapdragon 8 Gen 1、RAMは8GBを搭載しています。
AnTuTu v10ベンチマークスコアは108万点でした。

Galaxy S22 AnTuTu v10.1.6

AnTuTu v10スコアは今までのAnTuTu v9スコアとは比較できないためご注意ください。

AnTuTu v10の他の機種の実測結果を参考として示します。

機種SoCAnTuTu v10スコア
Blackview Tab 18Helio G9941万
Pixel 7Tensor G289万
iPhone 13 miniA15 Bionic123万
11インチiPad Pro(第3世代)M1188万

同一スペックのXperia 5 IVは103万点でしたが、Galaxy S22が5万点高い結果となりましたが、そう差はありません。

バッテリー持ちはすこぶる悪いようですが、1日に何時間も触っていないようであれば気にならないかもしれません。

たまにAIによる補完がきつく出るため微妙に感じますが、概ねiPhoneと同等程度のスペックといえます。

「プロ」モードのDNGはセンサーからの情報がそのまま記録されているようですが、「Expert RAW」が吐き出すDNGはプロセッサで処理された情報が記録されるようです。

(夜景を綺麗に撮りたいならそこそこの手ぶれ補正が付いた中古のミラーレスと単焦点レンズがおすすめではありますが、超広角(35mm換算13mm)はそうもいきませんね…)

Xperia 5 IVと比較すると、特に望遠レンズが接写に対応していることがアドバンテージとなります。

しかし、次の写真ように四隅に歪みが出ることがあるようです。

望遠レンズで撮った写真に歪みが出た

One UI 5.1 (Android 13)がインストールされています。

Galaxy S22を含む近年のGalaxyは発売から4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートが約束されています。

個人的にはAndroid 12以降のMaterial Youが今のところ一番好みなので、One UIはあまり好きになれませんでした。

「GoogleのAndroid」からは相当逸脱しており、次のような機能がSamsung独自のものになっています。

  • データバックアップ (Samsungクラウド, Googleクラウドにもバックアップ可能)
  • パスワード保存 (Samsung Pass, Googleや他パスワード管理ソフトに切り替え可能)
  • オンスクリーンキーボード(IME) (Samsungキーボード, GboardやSimejiも一応使える)
  • アプリストア (Galaxy Store, Google Playと併用)

壁紙等のテーマを有償で購入できるテーマストア「Galaxy Themes」もあります。

また、次の2点が気になりました。

  • 日本語フォントに太字ウェイトが用意されている
    • のはいいがM+フォントはあまり好みではない
    • ストアでMonotypeがフォントを有料で提供しているが太字はあるのか不明
  • Android → Galaxy / Galaxy → Android双方でアプリが移行できなかった(詳細不明)
    • 前者はSmart Switchを使って欲しいということらしいが、後者は不可能なのかも?

Galaxy StoreからGoodLockを導入し、各種モジュールを導入すると、Root化に片足を突っ込んだ程度にカスタマイズができます。最近日本でも正式に使えるようになったようです。

USB-C経由でディスプレイに接続すれば、デスクトップモード「Sasung DeX」を利用できます。結構出来がいいです。
標準的なUSB-CハブやUSBハブ機能付きのUSB-Cディスプレイでキーボードやマウスを接続しましょう。

初期状態では21:9のワイドディスプレイには対応していませんが、GoodLockのMultiStarで設定できます。
IME周りが少々独特なので、文章を多く書くならWindowsやMacがお勧めですね。私はMacBookを持ち歩いているのでDeXを使うことはないと思います。

あと、8 Gen 1でも複数アプリを動かすにはまだ動作が辛いかもしれません。

他のAndroid端末とは違い、Windowsのスマートフォン連携アプリから次のようなことが行えます。

  • Galaxyのアプリを遠隔で起動・操作
  • Galaxyのテザリング機能を遠隔で起動
  • デバイス間のコピーと貼り付け

(便利っちゃ便利だけどこれ目的で積極的にGalaxyを選ぶかというと……?)

外装のデザイン面では、特にカメラ部分の意匠が好きな一方、側面が丸くなっているのは持ちにくさを感じました。

スピーカー音質は期待はずれ、ディスプレイやカメラは価格相応といった印象でした。

UIの好みは人それぞれなので、Googleに近い方がいいならPixel, Motorola, Xperia, AQUOSを、遠い方がいいならGalaxy, Xiaomi, OPPOを選べばいいかと思います。
私個人的な好みは前者です。